2024年12月9日勉強会「国連は本当に世界を変えられるのか」開催報告
JSAG
2024年12月9日(火曜日)、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部において、星野俊也先生(JIU監査官、JSAG副会長)による勉強会が開かれ、6名が現地参加、4名がオンライン参加されました。
勉強会は「国連は本当に世界を変えられるのか」をテーマに、まず星野先生による28の国連組織を監査する国連システム合同監査団(JIU)の活動についてのプレゼンが行われ、また、三つの国連-第一の国連(加盟国主体)、第二の国連(国連職員主体)、第三の国連(学者、NGO、専門家等)の考え方が紹介されました。
その後、オンライン・対面の参加者による、仕事のやりがい、難しさから、国連の予算システム、重複する活動、効率と効果、法の支配の大切さ、民間企業との連携、またトランプ政権によってどのように国連・世界が影響を受けるのか等について、ざっくばらんな意見交換が行われました。
対面の参加者はその後、会場近くのイタリアレストランで懇親会を行いました。
次回の勉強会(日時・場所未定)への皆様の参加をお待ちしております!
横浜薬科大学のオンラインでのWHO訪問
JSAG
2020年11月24日(火)、国際機関における活動や医療英語、邦人職員の国連での経験を学ぶこと等を目的として、横浜薬科大学の学生・教職員等約40名が、オンラインでWHOを訪問しました。
約1時間半のセッションでは、モデレーターを後藤貴浩テクニカルオフィサーが務め、まず前半に、WHO
Briefing CentreのDorine
van der Wal担当官より、WHO組織、公衆衛生、メンタルヘルス、たばこ規制枠組条約、緊急事態への対応、また、ACT
Accelerator等のCOVID-19対策といった、WHOの活動について、英語で説明や質疑応答がなされました。
次に、邦人職員である井澤有里絵テクニカルオフィサーより、職務経験として、地理情報システム(GIS)を活用したコレラ対策(ナイジェリア)やエボラ出血熱対策(コンゴ民主共和国)について、また、陣内由佳テクニカルオフィサーより、UNボランティアや外務省の邦人若手職員派遣制度(JPO)等について、日本語で説明がなされました。
JSAG勉強会「国際機関幹部職員の仕事と必要とされる能力・資質」:WHO山本尚子事務局長補
JSAG
9月17日(火)にWHO会議室にて、WHOの山本尚子事務局長補をお招きして勉強会を開催しました。勉強会は国際機関の幹部職員の増強が課題となっている中、幹部職員の方はどのようなお仕事をされているのか、どのような一日を過ごしているのか、また、幹部職員に必要とされる能力や資質などについてお話を伺うという狙いのもと企画されました。
山本事務局長補は2017年に就任したWHOのテドロス事務局長の新体制の下、事務局長補としてご活躍されています。ジュネーブに赴任される前は厚生労働省の国際保健担当の大臣官房総括審議官(局長級)としてG7や国連総会、その他国際会議の場でもご活躍をされてきました。勉強会では冒頭に現在担当されているHealthier Populationsという部局の扱う内容についてご説明を頂き、テドロス事務局長による新体制の下、新しい部局を組織として整備していく過程の大変さについて具体的な例も交えてお話し頂きました。
次に日々の業務の内訳について以下のようにご説明を頂きました。現在のポストに就任されてから2年目になりますが、1年目はどうしても日々のメールのやり取りに半分ぐらいの時間が取られてしまったものの、次第に慣れてくるようになったとおっしゃっていたのが印象的でした。
その後、幹部職員に求められる力として、以下の四つを具体的なエピソードなども交えてご説明頂きました。
1) ポジティブな思考に基づいて行動や発信する力
2) 与えられた箱の中を綺麗に整備するのではなく、箱そのものを作り、かつそれを組織的に動かす仕組みを作る力
3) 決定をする意思の力
4) 相手の立場に立って、客観的に総合的に物事を見る力
また、若手職員に必要だと思う姿勢としては、ご自身の採用側としてのご経験等も踏まえて、以下を挙げられました。
1) 採用のプロセスにあたっては、しっかりと準備をすること。特に求められているコンピテンシーについてエピソードを考えておくこと
2) キャリアプランを立てるにあたっては最初から決めすぎてしまうのではなく、柔軟性をもたせること
3) シャイになるのではなく、やりたいことを積極的にアピールすること
4) 国際機関は日本の省庁などとは違ってキャリアプランを考えてくれないので、大変だが自分でキャリアをデザインしていくこと
山本事務局長補は2017年に就任したWHOのテドロス事務局長の新体制の下、事務局長補としてご活躍されています。ジュネーブに赴任される前は厚生労働省の国際保健担当の大臣官房総括審議官(局長級)としてG7や国連総会、その他国際会議の場でもご活躍をされてきました。勉強会では冒頭に現在担当されているHealthier Populationsという部局の扱う内容についてご説明を頂き、テドロス事務局長による新体制の下、新しい部局を組織として整備していく過程の大変さについて具体的な例も交えてお話し頂きました。
次に日々の業務の内訳について以下のようにご説明を頂きました。現在のポストに就任されてから2年目になりますが、1年目はどうしても日々のメールのやり取りに半分ぐらいの時間が取られてしまったものの、次第に慣れてくるようになったとおっしゃっていたのが印象的でした。
- 25%:組織の在り方や予算の配分などについて考えるシニアマネジメント業務
- 25%:上記に基づいて組織として現場を動かせるようにするべく、スタッフと共有する業務
- 20%:各国代表部や他の国際機関、NGO/CSOなどとのやり取りや資金集めを行う広報・渉外業務
- 15%:国際会議への出席
- 5%:職員の悩みや不満などについて相談を受ける業務
- 5%:地域事務所や国事務所との連携業務
- 5%:その他
その後、幹部職員に求められる力として、以下の四つを具体的なエピソードなども交えてご説明頂きました。
1) ポジティブな思考に基づいて行動や発信する力
2) 与えられた箱の中を綺麗に整備するのではなく、箱そのものを作り、かつそれを組織的に動かす仕組みを作る力
3) 決定をする意思の力
4) 相手の立場に立って、客観的に総合的に物事を見る力
また、若手職員に必要だと思う姿勢としては、ご自身の採用側としてのご経験等も踏まえて、以下を挙げられました。
1) 採用のプロセスにあたっては、しっかりと準備をすること。特に求められているコンピテンシーについてエピソードを考えておくこと
2) キャリアプランを立てるにあたっては最初から決めすぎてしまうのではなく、柔軟性をもたせること
3) シャイになるのではなく、やりたいことを積極的にアピールすること
4) 国際機関は日本の省庁などとは違ってキャリアプランを考えてくれないので、大変だが自分でキャリアをデザインしていくこと
21:28
講演会・勉強会
JSAG勉強会「世界銀行のオペレーションと他の国際機関との協働について」:世界銀行 Jos Verbeek氏
JSAG
8月28日(水)にILO会議室にて、世界銀行ジュネーブ事務所長のJos Verbeek氏をお招きして勉強会を開催しました。勉強会は世界銀行のオペレーションについて学び、JSAG会員の所属する機関との協働を促進するという狙いのもとに企画されました。
Verbeek氏は30年近くに渡り世界銀行にて主にエコノミストとして活躍しており、現在はジュネーブにある国際機関とのパートナーシップを担当しています。ジュネーブに赴任前はワシントンDCの世界銀行本部にてSDGs分野における副総裁のアドバイザーを務めていました。冒頭に世界銀行ジュネーブ事務所についての説明があり、現在は約10人程度の人員で、主にSDGs達成に向けた他の国際機関とのパートナーシップ(エボラ、災害リスク対策など)を取り扱っているとのことでした。その後、世界銀行のミッション及びその進捗状況や組織構成、役割の変遷、予算規模などについて説明がありましたが、Verbeek氏が世界銀行本部にいた際にこれらの組織運営の中枢にも関わっていたことから、様々な意思決定に関する実際のエピソードなども織り交ぜて頂き、貴重なお話を聞くことができました。
その後、国連とのパートナーシップにトピックが移り、2018年に世界銀行のジム・キム前総裁と国連のアントニオ・グテーレス事務総長との間で締結された、SDGs達成に向けての協働についての合意文書であるWBG-UN Strategic Partnership Framework (SPF)[1]や国連グループの各機関と専門分野での協働をするべく締結されたOperational MOU(あるいはCorporate MOU)[2]についての説明がありました。Operational MOUについては、現在UNHCR、IOM、OHCA、WHO、WFP、FAO、UNICEFと締結済みで、ITU、UNESCO、UNFPA、UNWTOも今後締結予定だそうです。そして、これらのパートナーシップに合わせて、世界銀行と国連グループの各機関との交流も幹部や実務レベルの両方で盛んになってきているようです。また、パートナーシップのような比較的大きな協働の枠組み以外にも様々なInter-agency会合やタスクフォース、joint actionなどがこれまでに実施されており、また世界銀行の資金を投入する国連との協働スキームである、Direct financing(世界銀行→国連)[3]とIndirect financing(世界銀行→政府→国連)[4]の二種類について説明を頂きました。世界銀行と国連のパートナーシップについては、特に世界銀行のジム・キム前総裁と国連の潘基文前事務総長の時代に、二人の関係が極めて良好だったことから、より活発になったというお話が印象に残りました。
最後の質疑応答では、世界銀行は人権などの政治的な分野では活動ができないこと、比較的所得が高い国へのサポートはmandateに含まれていないので実施できないこと、国連とのパートナーシップについてのVerbeek氏の体験談、UNHCRとの難民分野でのパートナーシップの具体的内容、国際機関以外、例えばICRCとも協働をしていることなどについて、お話を頂きました。当初予定していた時間を超え、講師と参加者の間で活発なやり取りが交わされた有意義な勉強会となりました。
[1] https://www.worldbank.org/en/news/press-release/2018/05/18/un-world-bank-group-joint-statement-on-signing-of-a-strategic-partnership-framework-for-the-2030-agenda
[2] WBG-UNHCR Operational MOU例: https://www.worldbank.org/en/news/feature/2018/04/20/world-bank-group-unhcr-sign-memorandum-to-establish-joint-data-center-on-forced-displacement
[3] 世界銀行の資金を直接国連機関が用いてプロジェクトなどを実施するもの
[4] 世界銀行が政府に貸し付けた資金などを用いて国連機関がプロジェクトなどを実施するもの
23:53
講演会・勉強会
勉強会: 国際機関の幹部職員を目指すために「必要な能力」と「必要なこと」
JSAG
2019年6月4日(火)、JSAGと在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の共催で標題をテーマにした勉強会を開催しました。
今回は、国際機関で幹部職員を経験され、JSAGの第2代会長も務められた滝澤三郎氏を基調講演者としてお迎えするとともに、ジュネーブの国際機関で現役の幹部職員としてご活躍の方と現役の人事部職員としてご活躍の邦人の方を交え、パネルディスカッションを開催いたしました。
基調講演者及びパネリストの方々は以下の方々です。
・NPO法人国連UNHCR協会特別顧問
滝澤 三郎 氏
・国連合同監査団(JIU)監査官
上岡 恵子 氏
・グローバルファンド(GFATM)戦略投資効果局長 國井 修 氏
・国連人道問題調整事務所(OHCA)人事部HRビジネスパートナー 澤田 泰子 氏
基調講演では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の財務局長など国際機関において幹部職員を経験された滝澤氏から、標題のテーマに関してご自身の経験などを踏まえてお話し頂きました。
滝澤氏からは、参加者に対して、国際機関職員として「自分は国際機関でどのような「貢献」をしていきたいのか、自分にはどのような能力で組織に対し貢献していくことができるのか、将来自分の目的とすることを実現していくためには今どのような努力をしていくことが必要なのか」について明確化し、仕事を通して自分の能力や専門性を高めていくことの重要性が語られました。その上で、昇進を目指すために必要な具体的な行動としては、組織と上司に必要とされる人材となるべく与えられた仕事+αの成果を上げていくようにすること(とりわけ着任から100日以内に成果を上げることが大切であること)、加えて、日本人的な感覚(Passive)から抜け出し、会議においては積極的に自分の考えを発表するなど“Assertive”となっていくこと(日本人的な謙遜や寡黙であることは評価されないことを理解すること)、SNSなどを活用し自身の成果をアピールし組織内外に自分の支援者を増やしていくことなどが重要であることなどが語られました。(滝澤氏の講演資料)
続いて行われたパネルディスカッションでは、上記4名のパネリストの方にJSAG高木会長も交え、活発な意見交換が行われました。
上岡氏からは、ポスト獲得競争を勝ち抜いていくためには、自分の能力や組織に貢献できる自分の専門性を明確な軸として持った上で、積極的にネットワーキング活動を行い、自分の強みを上司等にアピールしていくことの重要性などが語られました。
國井氏からは、単に幹部職員を目指したいということだけではなく、「自分が何をしたいのか。人生の目標をどこにおいて、そのために国際機関に入って何をしたいのか。」について明確なビジョンを持った上で、仕事に取り組んで「骨太の専門性」と実力をつけていくことが重要であることなどが語られました。
澤田氏からは、ポスト獲得を巡る競争が厳しくなってきている状況下では、中長期的に自分がどうなっていきたいのかというビジョンについて常に問い続けるとともに、様々なポストにアプライし諦めずにチャレンジを続けていくことの重要性などが語られました。
最後に、フロアからパネリストへの質問という形で議論が交わされました。参加者からはパネリストに対し、「幹部職員になるために必要なマネジメントスキル」、「昇進に必要な、また有効なネットワーキング活動のあり方」等に関する質問が寄せられ、パネリストからは、「マネジメントスキルを身につけていくためには、日々の業務において上司が行っていることなどをみて自分が管理職であればどのように対処していくべきかについて考えていくことが有効」であること、ネットワーキング活動に関しては「上司等に自身の成果をアピールしていくとともに自分のキャリアの希望を知ってもらうことに心がけることが有効」であること、といったパネリストの経験に基づいた貴重なアドバイスが語られていました。
JSAGでは、今後も会員のニーズ等も踏まえて、勉強会やセミナーを企画していく予定です。積極的なご参加をお待ちしています。
16:19
講演会・勉強会
JSAGセミナー: 日本の国際協力におけるマルチ・バイ連携の課題-南スーダン、TICAD、国際保健を例に考える-
JSAG
2018年11月15日(木)、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部において、外務省国際協力局参事官の紀谷昌彦(きやまさひこ)氏をお招きして「JSAGセミナー」が開催されました。
テーマは、「日本の国際協力におけるマルチ・バイ連携の課題-南スーダン、TICAD、国際保健を例に考える-」。(配布資料をこちらからご覧下さい。)
紀谷参事官は、外務省入省後、在米国大使館書記官、在バングラデシュ大使館参事官、総合外交政策局国際平和協力室長、同国連企画調整課長、防衛省地方協力局提供施設課長、在ベルギー大使館公使、駐南スーダン大使などを歴任され、現在、国際協力局参事官及びTICAD担当大使を務められています。国際協力に関して、政策・現場の両面で豊かな経験と見識をお持ちです。
講演では、グローバルな課題の解決に向けて日本の貢献を最大化するには「国際会議・機関への参画」と「現地での支援」の連携が有効であること。そして日本が主導・貢献する課題領域、いわば「ジャパン・アジェンダ」「日本ブランド」を特定し、東京と現地の双方でオールジャパン体制を構築して、取組みをスケールアップすることが、南スーダン、TICAD、国際保健に共通する方向性であることを具体例を挙げながら述べられました。
そして国際機関の邦人職員にとっても、「ジャパン・アジェンダ」は「使える」ツールであり、国際益と国益が重なる部分への投資は、国際機関邦人職員と日本政府職員の共同作業で加速できることが強調されました。邦人職員は、世界で活躍する日本人の「代表選手」、日本人にとっての誇りであり、日本人と国際機関、そしてグローバルな課題を結びつける「絆」としての活動に期待されていることが述べられました。さらに個々の組織では解決できない課題も、政府機関と複数の国際機関が連携し、さらには民間部門の参画などを通して、成果が達成され得ることが語られました。
質疑応答では、参加者から寄せられた質問に対して、日本の実務者と国際機関邦人職員との連携は日本と世界に付加価値を生み出すこと、「マルチ・バイの連携」が技術的な話ではなく、日本が世界で如何なる役割を果たすべきかという根本に関わる問題であること、そして日本が国際機関邦人職員、更には世界と切磋琢磨することに、日本の将来があるとの力強いお言葉をいただきました。
セミナーには、ジュネーブに本部を置く国際機関の職員をはじめ、大学・大学院などで学ぶ邦人学生など25名の参加があり、普段触れる機会のない貴重なお話を聴けてとても刺激的で勉強になったと、大変好評でした。
テーマは、「日本の国際協力におけるマルチ・バイ連携の課題-南スーダン、TICAD、国際保健を例に考える-」。(配布資料をこちらからご覧下さい。)
紀谷参事官は、外務省入省後、在米国大使館書記官、在バングラデシュ大使館参事官、総合外交政策局国際平和協力室長、同国連企画調整課長、防衛省地方協力局提供施設課長、在ベルギー大使館公使、駐南スーダン大使などを歴任され、現在、国際協力局参事官及びTICAD担当大使を務められています。国際協力に関して、政策・現場の両面で豊かな経験と見識をお持ちです。
講演では、グローバルな課題の解決に向けて日本の貢献を最大化するには「国際会議・機関への参画」と「現地での支援」の連携が有効であること。そして日本が主導・貢献する課題領域、いわば「ジャパン・アジェンダ」「日本ブランド」を特定し、東京と現地の双方でオールジャパン体制を構築して、取組みをスケールアップすることが、南スーダン、TICAD、国際保健に共通する方向性であることを具体例を挙げながら述べられました。
そして国際機関の邦人職員にとっても、「ジャパン・アジェンダ」は「使える」ツールであり、国際益と国益が重なる部分への投資は、国際機関邦人職員と日本政府職員の共同作業で加速できることが強調されました。邦人職員は、世界で活躍する日本人の「代表選手」、日本人にとっての誇りであり、日本人と国際機関、そしてグローバルな課題を結びつける「絆」としての活動に期待されていることが述べられました。さらに個々の組織では解決できない課題も、政府機関と複数の国際機関が連携し、さらには民間部門の参画などを通して、成果が達成され得ることが語られました。
質疑応答では、参加者から寄せられた質問に対して、日本の実務者と国際機関邦人職員との連携は日本と世界に付加価値を生み出すこと、「マルチ・バイの連携」が技術的な話ではなく、日本が世界で如何なる役割を果たすべきかという根本に関わる問題であること、そして日本が国際機関邦人職員、更には世界と切磋琢磨することに、日本の将来があるとの力強いお言葉をいただきました。
セミナーには、ジュネーブに本部を置く国際機関の職員をはじめ、大学・大学院などで学ぶ邦人学生など25名の参加があり、普段触れる機会のない貴重なお話を聴けてとても刺激的で勉強になったと、大変好評でした。
23:49
講演会・勉強会
JSAG講演会「身近になる宇宙と課題解決への適用」(JAXA・落合治氏)が開催されました
JSAG
2017年5月19日(金)、地球観測政府間作業部会(Group on Earth Observations: GEO)事務局において全球地球観測システム(Global Earth Observation System of Systems: GEOSS)の構築を行うため、地球観測システムとデータ情報システムの専門家として宇宙航空研究開発機構(JAXA)からご出向中の、落合治(おちあい・おさむ)氏によるJSAG講演会「身近になる宇宙と課題解決への適用」が開催されました。
地球を観測する人工衛星からのデータが有効な手段として社会に浸透しつつあり、多くの国連機関においても利用が拡大しています。災害の被害地域の把握、気候変動のモニタリング(氷河の消失、二酸化炭素濃度、海面水温など)、環境監視(土壌水分による干ばつ地域の把握、森林違法伐採監視など)等の分野での、政策的意思決定の根拠を提供するための衛星データの活用事例を、たくさんの動画や写真とともにご紹介いただきました。さらに、衛星データとその他のデータを組み合わせることによる応用(感染症対策など) と、SDGsに対する貢献、国際協力による地球観測データが果たす広範囲に渡る可能性についてもお話しいただきました。
さまざまな国際機関、日本政府代表部、大学院などから20名の方にご参加いただき、普段聴く機会のない貴重なお話を聴けてとても刺激的で勉強になったと、たいへん好評でした。
15:23
講演会・勉強会
JSAG講演会「ダボス会議報告と舞台裏」:世界経済フォーラム 高橋雅央氏
JSAG
2月17日のJSAG総会に引き続き、世界経済フォーラムの高橋雅央氏による「ダボス会議報告と舞台裏」と題した講演が行われました。
高橋氏は最初に「Improving the state of the world」、「Davos」、「Shaping the future」 といったキーワードを挙げられ、こられに基づいて世界経済フォーラムの役割やダボス会議の模様、技術革新による社会への影響などについてお話を頂きました。
また、世界経済フォーラムが重要視しているグローバル課題へのアプローチの一つとしてシステム思考の重要性を強調され、特に現在の世界が経験している第四次産業革命におけるその必要性を述べられました。 高橋氏は第四次産業革命に関して「異なる技術が重なりあって新しいものが生み出される速度がどんどん加速しています。例えば3Dプリンティングとバイオロジーが組み合わされて人工臓器が作られるようになり、そしてそれは医療制度のあり方にも大きな影響を及ぼしていきます。」 と述べられ、技術革新によって非常に大きな社会システムに対する変化、挑戦が起こっていると語られました。そして、新しい技術に対峙するあり方として「多くの技術者はAIなどの新しい技術を生み出す際にそれがより広い社会に及ぼす影響はあまり考えません。しかし、これからの技術者を含む我々一人一人はそれがどのように幅広い社会の事象に影響を与えうるのか、システムという観点から物事を捉える必要性がある。」と強調され、これからの社会の仕組みにむけて技術革新を取り込んでゆく姿勢とその際に重要な点を述べられました。
初めに世界経済フォーラムの役割として「Public private
corporation を推進する国際機関で、一企業、一国家、一産業で解決しきれない課題を見える形にして前に進めていく。そのためにビジネスリーダーをはじめとしてシビルソサエティー、ヤンググローバルリーダーなどが一同に介する場を提供する事が我々の大きな役割です。」述べられました。
また、世界経済フォーラムが重要視しているグローバル課題へのアプローチの一つとしてシステム思考の重要性を強調され、特に現在の世界が経験している第四次産業革命におけるその必要性を述べられました。 高橋氏は第四次産業革命に関して「異なる技術が重なりあって新しいものが生み出される速度がどんどん加速しています。例えば3Dプリンティングとバイオロジーが組み合わされて人工臓器が作られるようになり、そしてそれは医療制度のあり方にも大きな影響を及ぼしていきます。」 と述べられ、技術革新によって非常に大きな社会システムに対する変化、挑戦が起こっていると語られました。そして、新しい技術に対峙するあり方として「多くの技術者はAIなどの新しい技術を生み出す際にそれがより広い社会に及ぼす影響はあまり考えません。しかし、これからの技術者を含む我々一人一人はそれがどのように幅広い社会の事象に影響を与えうるのか、システムという観点から物事を捉える必要性がある。」と強調され、これからの社会の仕組みにむけて技術革新を取り込んでゆく姿勢とその際に重要な点を述べられました。
ダボス会議でのMITメディアラボ伊藤穰一所長のセッション(Insightセッション)にも触れられ、伊藤所長が「技術革新によって人々はより多くの事を知る事ができるようになる。ただ知れば知るほど自分たちがあまりに知らないという事に気づく。また、技術革新によって自分たちが破壊する力、ものごとを変える力がどんどん大きくなる。だからこそ人間は極めて謙虚でいなければならない」と述べた事などをご紹介され、新しい技術の開発が社会に及ぼしうる危険性やそれを防ぐためのシステム思考の重要性が議論された事などをお話しされました。
講演の後半ではダボス会議での多くの写真を交え、実際に参加をしているようなイメージでダボス会議の一日の始まりから終わりまでをご紹介頂きました。
今年のダボス会議のテーマは「Responsive and responsible
leadership」で、約3000名が参加されたということです。 著名人による講演、パネルディスカッションに加え、少人数で議論ができる場や、新たなテクノロジーや難民キャンプに至るまでの様々な体験型セッション、自身を見つめ直すマインドフルネスのセッションなどといった多種多様なセッションをご紹介頂きました。「ダボス会議では参加者は火曜から金曜日、朝から晩まで、様々な観点からもっと世界をよりよくできないかを真剣勝負に議論し、そして世の中の課題がどう動いているのかをつかんで帰る。」という熱気の一端に触れさせて頂きました。
また、最後には「これからの技術のありかたがどのように世の中を変えていくのかをしっかり見ていく必要があると思います。また、そういうことが自分の関わっていることに意外と繋がっていたりもします。ぜひそういった視点を広げて見ていって頂ければと思います」と語られました。講演終了後はJSAG会員とともに活発な質疑応答が行われました。
23:34
講演会・勉強会
勉強会「放射線被ばくと住民の健康管理」を開催しました
JSAG
多くの国際機関が集まり、日本からの有識者の出張も多いジュネーブの特徴を生かし、JSAGでは様々なテーマでの勉強会を開催しています。1月28日には長崎大学の高村昇教授をお招きし「放射線被ばくと住民の健康管理」と題して、東京電力福島第一原子力発電所事故の後に住民の皆さんがどのような健康不安を抱えているのか、また長崎大学の取り組みについてお話しいただきました。(プレゼンテーション資料をこちらからダウンロードいただけます。)
福島の事故では、2011年までに6,000例の甲状腺ガンが見つかっているチェルノブイリの事故より、放射性物質の総放出量は6.8倍少なく、うち90%を構成するヨウ素131(ホルモンへ影響する)は11.3倍少ない量が放出されました。放射線の影響から体を守るためには体の表面に放射性物質が付着する「外部被ばく」と、体内に取り込んだ物から被ばくする「内部被ばく」の2つを防ぐ必要があり、事故直後に11万人に対し避難指示が出され、暫定基準値を上回る食品と水の流通を制限する食品管理の措置が取られました。福島の人々の平均外部被ばく量は0.8mSv(放射線量を計る単位:ミリシーベルト。1回のCTスキャンは約5~10mSv)、と、チェルノブイリの平均20~30mSvの外部被ばく量より低かったとの調査結果があります。また、内部被ばくの影響を計る小児甲状腺被ばく線量評価では、ガンのリスクが高まるとされている100mSv以上の被ばくをした子どもは1人も居ませんでした。(チェルノブイリでは50%以上が200mSv以上)
このように少ない放射線量の被ばくだったにも関わらず、40%以上の人が後年の健康障害を心配し、50%以上の人が次世代以降への健康不安を心配しているという、住民の不安は今も大変大きいことが分かっています。これは、そもそも放射線被ばくと健康に関する知識や理解がまったく普及していなかったこと、事故直後の情報が混乱していたことが原因です。例えば発電所の建造物に関する専門家が健康への影響についてコメントをしていたり、ツイッターなどのソーシャルメディア上で間違った情報が拡散したり、人々は何を信じて良いのか分からない状況に置かれてしまいました。また、政府が発表する数字の意味を説明する人が居なかったことが、今になっても人々の中での政府に対する不信感が残る原因となっています。
東日本大震災から間もなく5年となり、ジュネーブでは福島の現状についての報道は耳にしなくなっていますが、難しいテーマについてとても分かりやすく説明頂いたと大変好評の勉強会でした。高村教授は5年の節目に発表される福島県民健康調査の中間報告の準備に携わられており、単に結果だけでなく因果関係を丁寧に説明する必要がある、放射線の健康への影響については「普段から見えないリスクも含めてどう伝えていくかが大事」だとおっしゃいます。
8:50
講演会・勉強会
法政大学経営学部 ゼミの学生の訪問のご報告
JSAG
10月1日、法政大学経営学部で企業の社会的責任をテーマに研究しているゼミの学生の訪問を受けました。JSAG側からは世界経済フォーラムの高橋さん、国際赤十字・赤新月社連盟の松本さん、ILOの茶谷さんが参加し、企業がいかに国際的課題に関わることができるかについて話しました。
高橋さんからは、影響力のある政治・経済のグローバルリーダー達が、世界経済フォーラムのプラットフォームを通じて、いかに課題を形成し、議論を重ね、アクションに結び付けているかについて説明がありました。松本さんからは、企業が赤十字の人道支援活動にどのように貢献しているか、各地の事例の紹介がありました。東日本大震災で日本企業が赤十字社を通じて被災者の支援にあたった例も取り上げられました。茶谷さんからは、発展途上国の人々の生活の安定と自立のために、企業が現地の人々の技能形成を通じて貢献できるとの話がありました。
参加した学生からは、国益・企業益にとらわれない中立な立場から影響力のある著名人を国際的課題にコミットさせる世界経済フォーラムの活動に感銘を受けたとの声が寄せられました。また、企業と赤十字の連携事例が参考になった、企業活動を通じた技能育成が持続可能な形で貧困削減につながることに気付いた等の感想を頂きました。
講師を務めた側からは、企業のグローバル・イシューへの取り組みついて関心のある学生の方々が、いつか企業活動・国際機関等を通じて貢献してくれることへの期待が表明されました。また、企業の国際的課題への取り組みが当たり前のことになるといいですね、等とのコメントがありました。
JSAG國井修会長による講演会 8/31
JSAG
JSAG國井修会長による講演会
2015年8月31日、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部において、JSAGの國井修会長による講演会「グローバルヘルス 現場で求められていること、世界でこれから求められていくこと」が開催されました。日本の千葉大学の大学院の学生さんたちがジュネーブの国連・国際機関を訪問され、代表部からのご好意で講演会に引き続いて懇親会を開催していただきました。
國井会長からは、紛争地帯や感染症のパンデミックが発生している地域でのご経験から、その現状と保健医療援助を行う際の課題、必要とされる援助のあり方、さらに現在お勤めのグローバルファンドが取り組んできた世界でのエイズ、結核、マラリア対策の成果や今後の課題・目標などについて熱く語っていただきました。
「グローバルヘルス 現場で求められていること、世界でこれから求められていくこと」
医学生のころからインドシナの難民キャンプやソマリアの紛争被災民などに医療ボランティアに行き、医師になってからも、NGOやJICA、大学、国連(ユニセフ)などを通じて、世界の様々な紛争地、被災地、辺地での緊急援助、感染症対策、母子保健などに従事してきた。講演会では様々な現場の写真を示しながら、カンボジア、ソマリアの内戦で何がおこっていたのか、ネパールの僻地で、アフガニスタンの内戦後の社会で、インドネシアの環境破壊で、バングラデシュの水害でどんな保健医療問題があったのか、具体的な事例が説明された。特に、女性の権利が制限される国、歩いて半日以上かけないと医療機関にいけない地域での問題、援助で病院を建設した後に引き起こされた問題など、興味深い内容であった。
2014年にはエボラ熱流行が大問題となったが、アフリカでは今でもエイズ、結核、マラリアがエボラ以上の脅威を与えている。2014年の一年間でエボラにより約8000人が亡くなったが、エイズではアフリカだけでも年間100万人以上、マラリア・結核を含めると年間180万人以上が亡くなっている。
現場で肌で感じたというが、エイズで多くの人が亡くなっていた1990年代のアフリカの現場には驚愕したという。Life
expectancyが20歳近く下がってしまった国もある。2000年には国連安全保障理事会で初めて健康問題であるエイズが世界の安全保障の課題に取り上げられ、7月の沖縄サミットでも世界の感染症問題が主要議題に挙がった。これを契機にGlobal Fundが2002年に設立された。
多くのドナーが資金を提供する代わりに、具体的な成果を求められ、イノベーションを期待された。その結果、この十数年間で140カ国以上で予防・治療・ケア・サポートが拡大し、救った命は1000万人以上に上るといわれる。
もちろん、課題も多い。エイズでは死亡率・新規感染率が下がった国は多いが、増えている国もある。マラリア流行は再燃しやすく、多くの国や地域で手を緩めたために再興した失敗例がある。最近では薬剤耐性マラリアや薬剤処理した蚊帳に抵抗力のある蚊も現れ、国境を越えた対策が必要である。結核では、診断・報告されていないケースが300万人にも上り、多剤耐性菌も広がりつつあることなどが問題となっている。
現在、これらの3大感染症を2030年までに制圧する(End
epidemics as
public health concern)にはどうすべきかをパートナー機関(WHOやUNAIDSなど)と共に議論・計画している。それには戦略的投資、シナジー、イノベーションなど5つの要素が必要と考える。それぞれについて説明がなされた。
この目標は野心的と思われるが、不可能ではない。ただし、国際的な努力と責任の共有が必要。それに必要な資金や資源の動員は不可欠だが、今後は先進国から途上国への援助といった伝統的な援助の形だけでなく、低・中所得国の自助努力、能力強化、新興国の役割強化なども重要である。
グローバルファンドで議論されている次期戦略の中心課題が示された後、MDGs(ミレニアム開発目標)からSDGs(持続可能な開発目標)に移行する現在、グローバルヘルスには今後どのような潮流が作られていくのかが問いかけられながら講義が終了した。
質疑応答(一部)
Q: 現場に入り、切迫した事態になって「これはまずい」となった時、どう対応するのか。
A: まずは平時からリスク管理をしておくこと。現場で起こりうるリスクを評価し、その対応について事前に計画しておく。安全管理については専門のスタッフを雇って準備と対応をしておく。安全管理に関するスタッフ教育・訓練も重要。これにしたがって「これはまずい」という状況に応じて、スタッフが判断し、本人が対応できない場合は安全管理者に任せる。カージャックに遭遇した時、紛争地帯や地雷エリアに足を踏む込んでしまった時など、私自身はそれを想定したトレーニングを受けてきたが、そのようなリスクを伴う場所で支援する場合は、組織として安全対策を行う義務がある。
Q: 現地の、文化・宗教上の違いからくる困難にぶつかったときにはどうしたらいいのか。
A: 状況分析などができる専門家と共に、現地の人々の参加の下に改善策を考え、試行錯誤でやっていく。たとえばエボラの場合、現地の葬式の風習が感染を拡大する原因になっていた。現地の人々にとって、その問題をどう捉え、文化・風習をどのように位置づけ、どこにどのような価値があるのかなどを理解することがまず重要。それに基に、現地の村長や保健担当者など国や地域のキーパースンを中心に議論してもらい、改善策を考えてもらう。たとえば、村の長老などから村人に協力を呼びかける、女性たちを集めて女性に家庭の中から変えてもらうなど、その場その場でやり方は異なり、すぐにうまくはいかないかもしれないが、何がうまくいって何がうまくいかないかを分析しながら、試行錯誤で前進させるしかない。困難だが不可能ではない。現場には必ず解答があると信じている。
國井修氏 (世界エイズ・結核・マラリア対策基金(通称 グローバルファンド) 戦略・投資・効果局長)
1988年自治医大卒。栃木県の山間へき地で診療する傍ら,国際緊急援助や在日外国人医療援助に従事。米ハーバード大公衆衛生大学院留学を経て,自治医大助手,国立国際医療研究センター,ブラジル(JICA専門家),東大講師,2001年より外務省。04年長崎大熱帯医学研究所教授,06年からユニセフ(国連児童基金)。ニューヨーク本部,ミャンマー国事務所を経て,10年にソマリア支援センターへ勤務。内戦中,飢饉で苦しむ同国で子どもの死亡低減のための保健・栄養・水衛生事業を統括した。13年より現職(スイス・ジュネーブ在住)。著書に,『国家救援医――私は破綻国家の医師になった』(角川書店),『災害時の公衆衛生――私たちにできること』(南山堂)などがある。
1988年自治医大卒。栃木県の山間へき地で診療する傍ら,国際緊急援助や在日外国人医療援助に従事。米ハーバード大公衆衛生大学院留学を経て,自治医大助手,国立国際医療研究センター,ブラジル(JICA専門家),東大講師,2001年より外務省。04年長崎大熱帯医学研究所教授,06年からユニセフ(国連児童基金)。ニューヨーク本部,ミャンマー国事務所を経て,10年にソマリア支援センターへ勤務。内戦中,飢饉で苦しむ同国で子どもの死亡低減のための保健・栄養・水衛生事業を統括した。13年より現職(スイス・ジュネーブ在住)。著書に,『国家救援医――私は破綻国家の医師になった』(角川書店),『災害時の公衆衛生――私たちにできること』(南山堂)などがある。
国際機関 履歴書・カバーレターの書き方セミナー
JSAG
タイトル:履歴書・カバーレターの書き方セミナー
JSAGは、4月に国際機関での就職を目指す学生を対象にセミナーを開催したのに続き、先日8月26日に国際機関でのポスト獲得に役立つスキル、履歴書・カバーレターの書き方についてセミナーを開催しました。
セミナーの講師を務めて下さいましたILO人事局採用担当官の伊藤美保子女史は、過去15年間国連事務局を含む複数の国連機関で勤めた経験を基に、採用側から見た効果的な履歴書やカバーレターの書き方、注意すべき点等について詳しく話してくださいました。人事部門と採用部局のマネージャーが応募書類を審査するプロセス、そして良い例・悪い例から得られた応募書類作成のコツ・留意点は大変参考になるものでした。いくつか紹介します。
1.ショートリストする際に読まれるので、カバーレターは必ず作成しましょう。志望動機、自分が応募資格を満たしていることを簡潔に述べ、そのポストに求められる重要なコンピテンシーについて3つ程度具体的に言及することができたら上等です。採用側はカバーレターから応募者のドラフト能力を見るので、よく校正しましょう。
2.職歴欄のDutiesには応募しているポストと関連するものを厳選して書き、action verbを使って書きましょう。DutiesとAchievementの混同が多いので、うまく書き分けましょう。具体的な数値を入れると効果的です。チームで達成した成果の場合でも、自分の役割について言及できるはずです。
3.現職からの離職理由を記載する欄では、応募するポストへの自分の熱意等をアピールすることができます。
4.Referenceに挙げる人は、国籍や男女のバランスに配慮し、空席に応募していることを事前に連絡しておきましょう。
5.なるべく早く応募しましょう。採用マネージャーが締切日より前に応募書類を見ることもあります。
なお、講師の伊藤さんが立ち上げに関わった https://careers.un.org/ の Creating your job application Sectionに有益な情報が掲載されていますので、ぜひご参照下さい。
参加した17名の若手邦人職員(インターン・短期契約職員・JPO)からは、採用担当官からの実践的なアドバイスが役立った等の声が聞かれました。
また、セミナー後の昼食会には、邦人上級職員の方々にもご参加いただき、国際機関でのキャリア形成などについて、ご経験に基づいたアドバイス等を共有して頂きました。
セミナー開催にご協力頂きました皆様、ありがとうございました。
セミナー:国際機関での仕事
JSAG
2015年4月24日ILOにて、将来国際機関で働くことを目指している方を対象にキャリア説明会を開催しました。
欧州、米国、そして日本から(!)いらした学生・社会人の参加者16名を対象に、UNICEF、UNHCR、ILO、赤十字の本部で働く日本人職員が、仕事の内容、やりがい、日本との違いなどをお話ししました。その後、国際機関日本政府代表部の人事担当書記官の方からJPO制度をはじめとする若手向けキャリアパスの説明がありました。
第2部では、フィールドオフィスの業務を題材にしたケーススタディで国際機関での仕事を疑似体験。参加者からは「国際機関での仕事のイメージがつかめた」との感想が寄せられ、ご好評を頂きました。
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