宇野公子・学習院女子大学教授と学生の皆さんによるジュネーブ訪問

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2018年9月7日から9月12日まで、学習院女子大学の宇野公子教授率いる学生の皆さんが、 ジュネーブにある国連・国際機関を訪問されました。

宇野先生ご自身、30年近くの間、国際労働機関(ILO)、経済協力開発機構(OECD)、国際連合(UN)、世界銀行(WB)など、様々な国際機関で働いてこられたキャリアをお持ちです。

ここ数年、ジュネーブの国連・国際機関スタディツアーを毎年実施しており、今年は東京工業大学、東北大学、東京外国語大学、東京大学、お茶の水女子大学、学習院女子大学、神戸大学、福島工業高等専門学校から、21名の学生さんが参加されました。

滞在中は、国連労働機関(ILO)、国際貿易センター(ITC)、国際移住機関(IOM)、国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)、国際連合エイズ合同計画(UNAIDS)、国際連合貿易開発会議(UNCTAD)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連世界保健機関(WHO)、世界知的所有権機関(WIPO)、世界貿易機関(WTO)、そしてジュネーヴ国際機関日本政府代表部の、計11の機関を訪問し、それぞれの職員から説明を受けました。


うちWIPOでは、3人の日本人職員が対応しました。参加者は、各職員のプレゼンテーションを聞いた後、非常に活発な質疑応答の場を楽しみました。

参加された学生さんからよせられた感想をご紹介いたします。

「ジェンダー、国際特許出願、著作権法と、御三方それぞれのお仕事についてお話しいただき、ジュネーブに本部を置く国際機関の中でも専門機関であるWIPOの独自性を感じることができました。また、キャリア形成についても非常に具体的に説明をいただき、国際機関職員を志す私たちにはとても参考になりました。」

「特許や著作権は人々の発明や創作を奨励するものである一方で、世界規模で特許や著作権の適切なバランスを図ることの難しさを感じました。そうした問題にWIPOの職員の方々が情熱と誇りを持って取り組まれている姿に魅力を感じました。また、私も将来は国連で働きたいという思いがあり、講演頂いた方々のキャリア形成のお話はとても参考になりました。」

「大学で知的財産法を学んでいたこともあり、WIPOの活動には興味がありました。先進国、途上国ともに自国の国益を考えるなかで、WIPOが世界規模のポリシーメイカーとして、文化や技術の振興に携わっていることを学びました。」

「WIPO訪問で1番心に残った事は、WIPOがLGBTや障がいを持つ方を含めて多様な人材が働きやすい環境を整え、その最前線に日本人職員がいるという事です。日本でもトランスジェンダーの受け入れを表明する大学が出始めた事に関連し、今日のお話を聞くことができよかったです。実際にカフェテリアでの食事中も、白杖を持った方を見て、WIPOの環境が整っているのではないかと感じました。今後、公務員として地域の人々に貢献したいと考えていますが、改めて、多様なバックグラウンドを持った人々と共生する大切さを学ぶことが出来ました。自分のキャリアに今日の経験を活かせればと思います。」



文責:モンルワ幸希(WIPOジュネーヴ本部/著作権・クリエイティブ産業部)
 

 

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