WHOでの勤務を終えて-これから国際機関での勤務を目指す皆様へ
JSAG
友川 幸
WHO本部、非感染症病および精神衛生局
非感染症予防部、ヘルスプロモーションチーム
信州大学の教育学部に勤務しております、友川です。ジュネーブ滞在中は、JSAGが企画する懇親会や勉強会に参加させていただき、専門や組織を超えて、交流ができたことを大変感謝しております。以下では、WHOのコンサルタントとして行った業務の内容を紹介させていただくとともに、これから国際機関での勤務を目指す皆様へのメッセージを述べさせていただきます。
| WHO会議で参加者とともに(左端が筆者) |
1) 学校保健の推進のためのエビデンスの創出及びアドボカシーに関しては、2015年の11月に、WHOの南アジア地域事務所と協力しながら、8年ぶりとなるWHO学校保健専門家会議を企画、運営しました。この専門家会議では、アジア・アフリカを中心に世界の25の国々から、70名を超える学校保健の関係者(教育省及び保健省の職員、学術機関の研究者、国際NGO職員、国連機関職員等)が集まり、これまで行われてきた学校保健の実践の成果と課題を振り返り、今後の学校保健活動の推進に向けて議論をしました。私は、会議当日の運営をはじめ、事前準備として、専門家会議のテーマの選定や3日間を通した議事進行のたたき台案作り、テーマに沿った参加者の推薦等を担当しました。この会議に関わる取り組み以外では、アジア及びアフリカの国々で、WHOが他の国際機関等と共同で開発したモニタリングツールを用いて、学校で行われる栄養や運動に関する活動の実施状況についてフィールド調査を行いました。学校保健は、教育省及び保健省の双方にまたがる学際的な分野であり、長らく、活動の効果的な実施のための両省庁の連携の必要性が訴えられてきました。しかしながら、加盟国で行ったフィールド調査の結果、近年は、地方分権化が進んだことで自治省との連携が求められていたり、感染症から非感染症へと健康問題の焦点の移行が進んだり、また、小学校から中学校、そして高校の子ども達へと対象が拡大する中で、学校保健に関わる関連機関がより一層多様化・複雑化していることなどが明らかになってきました。現在、専門家会議での議論と加盟国で行ったフィールド調査の結果を基に、今後の学校保健の方向性を示す戦略文書の作成に取り組んでいます。
2)学校保健に関する技術支援としては、ケニア、バングラデシュ、ラオス、ネパールなどにおいて、学校保健の活動を担当する行政職員等が抱える現場の問題を改善するための助言等を行いました。例えば、ケニアやラオスでは、学校保健活動の実践に取り組む教員・行政官に対し、研修や教師用のマニュアル作成の支援を行いました。また、バングラデシュでは、学校保健活動に従事している日本人ボランティア(青年海外協力隊隊員)が作成した教材にコメントをする等の技術支援を行いました。
3)WHOの地域・国事務所、本部内で学校保健に関わる部署、他の国連機関及び国際NGOとの連携強化に関しては、WHOの地域事務所や国事務所において学校保健を担当する職員に会って、実際にどのような活動をしていて、どのような課題があるのかを聞き取り、WHO本部が行うべき支援を明らかにしました。さらに、WHO本部内で学校保健に関わる他部署の職員と定期的な情報交換を行うネットワークの構築や、共同研究の実施、また、関連部署が行う学校保健関連の調査等に対して専門的な助言等を行いました。そして、ユニセフやユネスコ、世界銀行、国際NGO等において、学校保健に関わる関係者が情報共有のために開催する月例会議に出席し、共同で国際的な戦略文書を作成したり、各機関が作成する戦略文書等に対して専門的な助言を行う等の業務に取り組みました。
以上のような業務を通して、国際機関での勤務においては、a)何のために、誰のために働いているのかを意識すること、b) フィールドに赴き、現場のニーズと課題を知る経験を持つこと、c)自分の専門分野の重要性や活動の戦略を、専門分野以外の人と話す機会を持つこと、d)相手にとっても、自分にとっても望ましい、Win-Winなメカニズムを考えることが重要であると感じました。
以上のような業務を通して、国際機関での勤務においては、a)何のために、誰のために働いているのかを意識すること、b) フィールドに赴き、現場のニーズと課題を知る経験を持つこと、c)自分の専門分野の重要性や活動の戦略を、専門分野以外の人と話す機会を持つこと、d)相手にとっても、自分にとっても望ましい、Win-Winなメカニズムを考えることが重要であると感じました。
| バングラディシュでの学校調査 |
これから国際機関での勤務を目指す皆様、大志を抱いて、何事にも挑戦する気持ちを忘れないでください。いつか、世界のどこかで、ご一緒できる日を楽しみにしています。 初夏の信州より 友川幸
略歴: ともかわ さち 日本の教員養成系大学を卒業後、修士では、
23:21
寄稿
「管理職へのキャリア構築」セミナーを開催しました
JSAG
国際機関へ就職し、正規ポストを獲得するまで熾烈な競争が展開されますが、国際機関の正職員になっても安心していられるわけではありません。日本では入職すれば人事部がある程度キャリアパスを用意してくれることもあるようですが、国際機関では職員が自らキャリア開発に主体的に取り組む必要があります。そこで、中堅レベルの邦人職員を対象に、幹部ポストに必要とされる見識をやコンピテンシーについて理解を深めるため、JSAGは2016年4月12日に在ジュネーブ国際機関日本政府代表部にて、「管理職へのキャリア構築」セミナーを開催しました。
ジュネーブ在住の11人の邦人職員が参加したセミナーでは、国際機関の人事で25年以上の経験を持つ講師の小島晶子様から幹部ポスト(P5、D~)を目指すにあたって重要なことを解説してもらいました。キャリア構築の要素や・ステップ、幹部に求められるコンピテンシーなど理論的な側面のみならず、幹部ポストを目指す上で求められる実践的な行動に至るまで、豊富な事例を交えてお話頂きました。密度の濃いセミナーの内容を要約することは容易ではないのですが、いくつかポイントを紹介します。
- キャリア開発の第一歩として、他者のフィードバックを活かして自己分析をする。意外と自己理解が不十分なことが多く、他者の評価は自分を知るバロメーターになる。
- キャリアアップの可能性と機関の政治文化について熟知し、環境を分析した上で、明確なキャリアプランを立てる
- 上司のサポートと機関が提供する研修等のサービスを活用しながら、プランを実行する
- フィールドポストや短期のアサインメント等にチャレンジし、積極性をアピールする。セルフ・ブランディングが重要。
- ロールモデルやメンターを活用する。早い段階でアドバイスをもらうことは有効。
- 機関が定義する管理職に求められるコンピテンシーを熟読し、理解する。求められるコンピテンシーは自分で思い描く管理職像と異なるかもしれない。
- 機関によって若干異なるが、管理職に必要なコンピテンシーは
- Leadership
- Judgement and decision making
- Performance management
- Strategic vision
- High-level representation, liaison
- Political savvy
- Managing change等
参加者間で各機関のキャリア開発の取り組みについて情報交換したほか、講師との質疑応答(「コンピテンシーはどのように測定されるのか」、「フラットな組織で上級職のポストが限られている場合はどうするのか」等)が行われました。参加者からは、管理職を目指すことを戦略的に捉えられるようになった、機関が提供する研修をキャリア開発に活用することの重要性が分かった、等の感想が寄せられました。
19:42
イベント報告
世界知的所有権の日-4月26日
JSAG
WIPO
Culture & Creative
Industries Sector
Copyright Law Division
モンルワ幸希
少し想像してみてください。
*********
カリブ海に面したヴェネズエラの首都・カラカスの夜明け。小さなアパートの中で、熱帯地方独特の力強い朝日に、シナリオ・ライターの女性が目を覚ました。起き出した彼女は、輝く太陽に目を細めながら、前の晩インターネットで見たビデオの一場面を思い出す。
瞬間、インスピレーションを刺激された彼女。枕元の携帯電話を手にすると、ロンドンで働く同僚にメールを送る。数週間後、彼女はロンドンに飛び、プロット、会話、映像……と、同僚と共にシナリオの推敲を重ねた。
まもなく彼らのシナリオは、ハリウッドのプロデューサーのメールボックスに行き着いた。ドバイ、ムンバイ、北京、ベルリン、とメールが飛び交い、電話が鳴り響き、商談は成立、資金も確保された。
撮影が始まった。場所はシーンによって、ワルザザートの雄大な砂漠から、ブルックリンの洒落たアパートの一室まで様々だ。音響には、リオ・デ・ジャネイロの熱に浮かされたようなリズムや、プラハでレコーディングされた弦楽器の叙情的な演奏がデジタル加工され、組み合わされて使われた。
やがて映画が上映されると、評判はソーシャルメディアを通じて爆発的に広まった。特に主題歌は人気があり、世界中の人々が口ずさむようになっていった。何しろファンは、いつでも、そして世界中どこにいても、タブレット端末さえあればストリーミングで鑑賞できるのだから……。
*********
デジタル技術、特にインターネットが、映画をはじめとする文化産業に与えた影響を一言で表現するなら、その「一層のボーダーレス化」と言えるでしょう。
私たちが文化的作品にアクセスする方法は、従来とは大きく変わりました。音楽のダウンロードやストリーミング、電子本、デジタルミュージアムなど、世界中どこからでも、いつでも好きなときに、作品を読んだり、見たり、聞いたりできるようになりました。変わったのは消費者だけではありません。文化産業の流通方法、アーティストたちの表現方法や報酬の獲得方法も、デジタル技術に大きな影響を受けています。
そればかりか、インターネットのインタラクティブな性格は、「ユーザー発信型コンテンツ」という言葉さえ生みました。アーティストと消費者の境界は曖昧になり、今やわれわれ一人ひとりが作品を生みだし、インターネットを通じて全世界に発信できるようにすらなったのです。
アーティストや文化産業は、知的所有権、特に著作権によって保護されています。著作権は、自分の創作的な作品を排他的に使用する権利を期間限定で与えることにより、社会の文化的発展を促すことを目的とした制度です。
アーティストは、排他的権利を利用することで収入を得ることができるので、安心して創作活動に打ち込むことができます。また、アーティストに与えられた排他的権利の期間が過ぎた後や、著作権が制限されたり著作権の例外に当たる場合には、全ての人が作品を自由に使用できるため、社会全体もその恩恵を受けます。
著作権の歴史は15世紀に遡り、19世紀の末には初めの著作権国際条約が採択され、その後も技術の進歩に応じて国際的枠組みが成立してきました。著作権が文化芸術の発展のために無視できない役割を担ってきたことは、異論の無いところでしょう。しかし、今日のデジタル時代における急激な文化産業の構造的変化は前例を見ないもので、従来の著作権制度に大きな挑戦を突きつけています。
4月26日は、世界知的所有権の日。国連の専門機関のひとつ・世界知的所有権機関(WIPO)が設立された日であり、発明家やアーティストなどの社会貢献を記念するために制定されました。本年のテーマは、“Digital Creativity: Culture Reimagined”。デジタル時代の文化芸術に焦点を絞ったイベントが、世界各地で多数企画されています。
4月26日は、世界知的所有権の日。国連の専門機関のひとつ・世界知的所有権機関(WIPO)が設立された日であり、発明家やアーティストなどの社会貢献を記念するために制定されました。本年のテーマは、“Digital Creativity: Culture Reimagined”。デジタル時代の文化芸術に焦点を絞ったイベントが、世界各地で多数企画されています。
(Image:WIPO)
WIPOのジュネーヴ本部でも、4月20日から22日の3日間に渡り“WIPO
Conference on the Global Digital Content Market”が開催されます。デジタル技術がアーティストに与えた影響、デジタル市場への参入とアクセスの問題、出版社・プロデューサー・配信プラットフォームの役割など、デジタル時代の著作権に関する幅広い問題意識にアプローチ。キーノート・スピーカーには、先日こちらの記事でも紹介した「You Are Not a
Gadget」の著者、ジャロン・ラニアー氏を招いています。
ところで、筆者は幼い頃あまり体が丈夫ではなく、鬱々とベッドの中で過ごす日々もありました。そんなときは、小説、写真集、音楽、映画などの良さが一際心に響き、生きる意欲を与えてくれました。体は医療が直してくれましたが、心の方はこうした作品に救われたのです。
国際機関の活動、というと難民支援、人道的援助、公衆衛生など「命」や「人権」という、最も大切なものを守る活動をまず思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、「心の豊かさ」-人間のクリエイティビティをどう保護し促進するのか、そのために不可欠な著作権の国際的枠組みはどうあるべきなのか、こうした命題のために日々活動するWIPOのような機関があることも、より多くの方に知っていただけたらと思うのです。
“WIPO Conference on the Global Digital Content
Market”は、一般にも無料公開されています。ただし席には限りがあり、WIPOのウェブサイト(http://www.wipo.int/meetings/en/2016/global_digital_conference.html)を通じて登録が必要ですので、興味のある方はぜひお早めにどうぞ。
(Image:WIPO)
※文中の見解は筆者の個人的なものであること、また、本稿では著作権分野の活動に焦点をあてましたが、WIPOの活動範囲は特許、商標、意匠、原産地表示・地理的表示、ドメイン名などを含み、多岐に渡ることにご留意ください。
参考:
World Intellectual Property Day – April 26, 2016
15:03
○○の日
ジュネーブ国際機関日本人職員会(JSAG)歓送迎会
JSAG
2016年3月18日、ジュネーブ国際機関日本人職員会(JSAG)主催の歓送迎会を、ジュネーブ市内のレストランにて開催しました。
大学生・大学院生、国際機関・政府代表部の職員、ご家族など35名が出席。それぞれの夢や情熱を胸に日本を飛び出し、ジュネーブを通過点また目的地として選ばれた方々が、ジュネーブにたどり着いたいきさつ、現在取り組んでいるテーマ・課題、ジュネーブでの生活、将来設計、などなど、真剣な議論からたわいもない話まで、自由に交流を深めました。自由に集い散っていく立食のカジュアルな飲み会で、初めて参加される方が大半ということもあり、皆様気軽にお話をされていました。「国際社会では自分を売り込まないとならないことも多い。」との経験を踏まえ、歓談の途中には、自己PRを含めた参加者全員の自己紹介も行いました。
歓送迎会として、迎える方(3か月以内にジュネーブに来た方)は7名、送られる方(3か月以内にジュネーブを発たれる方)は4名。ヨルダンのアンマンに行かれるUNHCRの黒岩さん・スージンさんご夫妻、日本に移られる国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の松本さんには、特にJSAG幹事として勉強会などのイベント、インタビューなどにご尽力頂きました。感謝の思いを込め、記念品と花束が贈呈されました。
黒岩さん、スージンさん、松本さん、本当にありがとうございました。新天地でのますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
JSAGでは引き続き、皆様が気軽に参加できるネットワーキング・イベントの機会を作っていきます。次回は4月23日(土)にピクニックを開催します。詳細は別途お送りするご案内をご覧ください。JSAG
会員のみならず、ご友人、ご家族などご自由にお誘い頂き、是非ご参加ください。
12:49
イベント報告
セミナー告知 「管理職へのキャリア構築」
JSAG
ジュネーブ国際機関日本人職員会(JSAG)では、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部およびシニア人事コンサルタントの小島晶子女史の協力を得て、国際機関に勤務する日本国籍をお持ちの中堅職員の方々を対象に、下記のとおり「管理職へのキャリア構築」をテーマにセミナーを開催します。
国際機関でのキャリア形成は、日本企業内での人材育成・昇進と異なります。今回のセミナーでは、国際機関での幹部ポスト獲得に焦点をあて、必要とされる識見やコンピテンシーの磨き方、リーダーシップスキルの身につけ方・業績のアピールの仕方、ネットワークの構築・活用等について、国際機関での人事分野での経験が豊富な講師が説明します。参加者にも経験を共有してもらうことで、キャリア構築に有意義な知見を広く共有する機会となることを願っています。
記
1.日時
2016年4月12日(火) 18時より19時30分まで
2.場所
在ジュネーブ国際機関日本政府代表部 会議室(Chemins des Fins 3, 1218 Le Grand-Saconnex)
3.講師紹介
小島晶子女史は、リーダーシップ、マネジメント、人事政策と戦略、組織開発、人材育成に25年以上の経験を持つシニアの人材スペシャリストです。彼女はUNHCR(国連難民高等弁務官)、UN(国連)、ITU(国際電気通信連合)および雇用キャリアマネジメント、研修課課長であったOECD(経済協力開発機構)などに勤務しました。現在、人材コンサルタントとしてUNISDR(国連国際防災戦略プログラム)、WIPO (世界知的所有権機関)DNDi(Drugs for Neglected Diseases Initiative)、SotelGui(ギネアコナクリテレコム)などさまざまな国際機関、非政府機関で働いています。国際舞台で働くことを希望する日本人、または現国際機関邦人職員のキャリアを育成するために努力し、定期的にセミナーを行っています。また邦人向けに応募書類作成の支援、キャリアカウンセリング、面接、採用テスト対策等にも力を注いでいます。
小島女史が運営されていらっしゃるウェブページ「キャリア国際機関」(http://careerkokusai.com/)もあわせてご参照下さい。
4.参加費
当日、夕食のお弁当とお茶を用意いたしますので、実費(30フラン前後の見込み)を会場にて徴収します。
5.参加申し込み
ご参加を希望されます方は、恐れ入りますが4月6日までに、お名前・所属先・肩書きを明記の上、jsagseminar@gmail.comまでご連絡下さい。
本セミナーに関する質問等も上記のe-mailアドレスへお送り下さい。
なお、代表部へは公共の交通機関を利用してお越し頂けますよう、お願いいたします。セミナー参加にかかる交通費等は各自ご負担願います。
ご関心があります皆様のご参加をお待ちしております。
JSAG幹事
国際機関でのキャリア形成は、日本企業内での人材育成・昇進と異なります。今回のセミナーでは、国際機関での幹部ポスト獲得に焦点をあて、必要とされる識見やコンピテンシーの磨き方、リーダーシップスキルの身につけ方・業績のアピールの仕方、ネットワークの構築・活用等について、国際機関での人事分野での経験が豊富な講師が説明します。参加者にも経験を共有してもらうことで、キャリア構築に有意義な知見を広く共有する機会となることを願っています。
記
1.日時
2016年4月12日(火) 18時より19時30分まで
2.場所
在ジュネーブ国際機関日本政府代表部 会議室(Chemins des Fins 3, 1218 Le Grand-Saconnex)
3.講師紹介
小島晶子女史は、リーダーシップ、マネジメント、人事政策と戦略、組織開発、人材育成に25年以上の経験を持つシニアの人材スペシャリストです。彼女はUNHCR(国連難民高等弁務官)、UN(国連)、ITU(国際電気通信連合)および雇用キャリアマネジメント、研修課課長であったOECD(経済協力開発機構)などに勤務しました。現在、人材コンサルタントとしてUNISDR(国連国際防災戦略プログラム)、WIPO (世界知的所有権機関)DNDi(Drugs for Neglected Diseases Initiative)、SotelGui(ギネアコナクリテレコム)などさまざまな国際機関、非政府機関で働いています。国際舞台で働くことを希望する日本人、または現国際機関邦人職員のキャリアを育成するために努力し、定期的にセミナーを行っています。また邦人向けに応募書類作成の支援、キャリアカウンセリング、面接、採用テスト対策等にも力を注いでいます。
小島女史が運営されていらっしゃるウェブページ「キャリア国際機関」(http://careerkokusai.com/)もあわせてご参照下さい。
4.参加費
当日、夕食のお弁当とお茶を用意いたしますので、実費(30フラン前後の見込み)を会場にて徴収します。
5.参加申し込み
ご参加を希望されます方は、恐れ入りますが4月6日までに、お名前・所属先・肩書きを明記の上、jsagseminar@gmail.comまでご連絡下さい。
本セミナーに関する質問等も上記のe-mailアドレスへお送り下さい。
なお、代表部へは公共の交通機関を利用してお越し頂けますよう、お願いいたします。セミナー参加にかかる交通費等は各自ご負担願います。
ご関心があります皆様のご参加をお待ちしております。
JSAG幹事
3:14
イベント告知
世界結核の日
JSAG
WHO Global TB Programme
濱田洋平
14000錠―これは多剤耐性結核[1]の患者さんが治療完了のために飲まなくてはいけない薬の数です。昨年1年間で46万人が多剤耐性結核を発症しました。
3月24日はWorld Tuberculosis (TB) Day(世界結核の日)です。1882年3月24日にコッホ博士が結核菌の発見を報告したことに因んで1997年に制定されました。今年のテーマはUnite to End TB です。
結核は古くから存在する感染症ですが、未だに途上国を中心に大きな問題になっています。
WHOの統計によると2014年に960万人が結核を発病し、150万人が命を落としています。
END TB strategy
WHOは2035年までに結核の流行状態を終わらせることを目標として、新たな戦略である「End TB Strategy」を2014年に発表しました。 (http://www.who.int/tb/post2015_strategy/en/)
その中で、2035年までの数値目標として、「結核による死亡者数の95%削減」、「発病者数の90%削減」、加えて「結核の診断治療により家計破綻に陥る患者をなくす」ことを掲げています。
その中で、2035年までの数値目標として、「結核による死亡者数の95%削減」、「発病者数の90%削減」、加えて「結核の診断治療により家計破綻に陥る患者をなくす」ことを掲げています。
この目標を達成するためには何が必要でしょうか。よりよい診断、治療、予防を提供することが必要なのは言うまでもありません。しかし、それだけではありません。結核の蔓延には様々な要因が絡んでおり、例えば結核に感染、発病するリスクは様々な要因で上昇し、糖尿病、腎臓病、癌などの慢性疾患や、喫煙、低栄養状態、さらには劣悪な住環境や大気汚染などによっても上昇します。特に、貧困者ではこのような要因を複数持っていることが稀ではありません。また、移民による結核の輸入も先進国の多くで問題になっています。よって、いわゆる診断、治療などの医学的な介入のみならず、このような背景にある要因に対する多様な側面からの介入が結核の制圧には不可欠で、加えてユニバーサルヘルスカバレッジの推進や社会保障の充実なども必要になってきます。さらには、よりよい診断、治療を提供するための研究開発も不可欠です。End TB Strategyはこのよう包括的なアプローチを推進しています。
かつて先進国では1980年台初頭にかけて結核発生数が順調に減少して結核の制圧が近いと考えられていました。しかし、結核対策への資源投入の減少、HIV[1]の流行などが結核発生数の再上昇に繋がりました。これから約20年後に結核の流行を終わらせるためには、皆が団結し持続的に結核対策に取り組んでいくことが求められています。
[1] 通常の結核治療に必要な複数の薬剤に耐性をもつ結核のこと。
[2] HIV感染者では免疫力の低下により結核の発病リスクが高まる。
23:55
○○の日
第2回ジュネーブ・グローバル・ヘルス・フォーラムのご案内
Geneva Global Health Forum
JSAGの皆様へ
第1回GHFは好評でしたので、第2回は以下のとおり、今年のG7サミットのテーマにも含まれ、世界の注目を集めているPublic
health emergency(公衆衛生上の緊急事態)をテーマに以下のとおり、意見交換と議論を進めたいと思います。
グローバルヘルスに専門性および関心のある日本人が対象です。
テーマ: Public health emergency
場所: 在ジュネーブ国際機関日本政府代表部
Permanent Mission of Japan to the International Organizations
in Geneva 3,Chemin des Fins,1218 Grand-Saconnex, Genève
Tel : 022.717.31.52 Fax : 022.717.37.20
日時: 2016年4月14日(木)夜6時-7時半(その後、懇親会)
6時~6時20分 「Ebola CrisisにおけるIFRCの対応と将来への準備」
発表者:IFRC(国際赤十字・赤新月社連盟)会長特別顧問 田中康夫
6時20分~6時40分 「将来のPublic health emergencyに対して今どのような努力が必要か」
発表者:WHOパンデミックおよび流行感染症部 調整官 進藤奈邦子
6時40分~7時30分 質問・コメント・議論
6時45分~ 懇親会(Cafe du Soleil)―希望者のみ、費用は割り勘
お申込み: ご出席いただけます方は、以下のとおり、パスポートに記載されているローマ字表記の氏名、性別、所属機関(代表部に事前に参加者の登録をするために必要な情報)、懇親会の出席希望を明記の上、4月11日までに英語もしくはフランス語で代表部Ms
Nathalie Mondain (nathalie.mondain@gv.mofa.go.jp)及びMercedes
Carnerero Rodriguez(mercedes.carnerero@gv.mofa.go.jp)まで電子メールでご連絡ください。
1. Name(Nom et Prenom)
2. Organization and department(Organization
et department)
3. Contact information(informations de contact)
4. Post-meeting dinner(dîner après
conference)@ Cafe du Soleil <Attend /
Not attend>
なお、当日、代表部に入るための身分証明として、パスポート若しくはスイスの身分証明書を必ずお持ちください。セキュリティーのため、できるだけ時間厳守で、遅れる場合にはその旨を上記宛先までご連絡ください。また、代表部には駐車場がございませんので、公共交通機関のご利用をお願いいたします。
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