ジュネーブ国際機関日本人職員会 (JSAG)

2025年6月26日「JSAGネットワーキング会(旧ハッピーアワー)」開催報告

2025年6月26日(木曜日)、アフターアワーでも暖かい日差しの中、レマン湖のほとりにあるUN PORT&BEACH CLUBにおいてジュネーブに留学している学生3名を含む18名が参加する、初夏のネットワーキング会が開催されました。

参加した方々の所属先はUNHCR、WHO、UNITAR、UNDRR、WMO、ITC、GAVI、UNAIDS、WIPO、JIU、ICRCと前回同様バラエティに富み、昨今の国際機関を取り巻く財政状況、国際機関の在り方、それぞれのお仕事の話、キャリアの話に花を咲かせました。

JSAGネットワーキング会は新しい仲間たちとも出会えるとても楽しく気さくな会ですので、ぜひ皆様も次回の会にご参加ください(夏季休暇後を予定)。


2025年5月22日「新任国際機関日本人職員及びJPOに対するオリエンテーション」開催報告

2025年5月22日(木曜日)、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部(以下「代表部」)において、JSAGと代表部との共催により、「新任国際機関日本人職員及びJPOに対するオリエンテーション」が実施され、20名が対面参加されました。

本オリエンテーションは、当地の国際機関に新たに着任した日本人職員及びJPO(Junior Professional Officer)が円滑に勤務を開始できるよう、新たな試みとして実施されたものです。まず、代表部の萩野公使とJSAGの星野会長よりそれぞれの立場から開催の趣旨を踏まえた挨拶があり、続いて代表部にて国際機関日本人職員及びJPOの支援を担当する山田書記官により、代表部の業務内容や当地国際機関日本人職員の活躍状況等について説明が行われました。

その後、当地国際機関で活躍されているUNITARペロナ晶子氏、ILO一戸良江氏を講演者に迎えて、国際機関で勤務する上でのアドバイスや心構え、取り組むべきこと等について、ご自身の経験に基づきご教授いただきました。参加者からは、国際機関で活躍するためのスキルや行動に関して積極的に質問が寄せられ、充実した意見交換が行われました。


▲星野会長による開会挨拶


▲国際機関日本人職員による講演



2025年3月15日「ICRC職員と歩く、ジュネーブ・赤十字の軌跡」開催報告

2025年3月15日(土曜日)、「ICRC職員と歩く、ジュネーブ・赤十字の軌跡」と題しまして、JSAG幹事で赤十字国際委員会(ICRC)職員の川﨑弥智都氏が案内人となり、国際赤十字・赤新月博物館のガイドツアーとジュネーブ旧市街の赤十字ゆかりの場所の散策を実施しました。

川﨑氏は2013年からICRCにご勤務され、世界各地の紛争地で人道支援活動に従事したのち、20236月にICRCジュネーブ本部に着任されました。職務の傍ら、国際赤十字・赤新月博物館の公式ボランティアガイドとしての研修を受け、国会議員なども含む日本からの多くの来訪者に日本語でガイドを行ってきたご経験があり、また赤十字国際会議の際に行われたジュネーブの旧市街における「赤十字思想」の提唱者のアンリ・デュナン氏や赤十字にゆかりのある史跡をめぐるツアーのガイド講習にも参加されました。

国際赤十字・赤新月博物館では、3つのテーマ(赤十字運動の歴史、家族離散統合プログラム、自然災害対応)に分かれた展示を全て回り、展示物に合わせて川﨑氏がこれまでのご自身の現場での経験談を交えながらガイドくださいました。

▲館内をガイドする川﨑氏


具体的には、赤十字・赤新月職員が現場での任務を遂行するために必要な制度が確立するまでの背景をはじめ、戦争で離れ離れになった離散家族統合支援、戦争捕虜の人道的待遇などをモニタリングする刑務所訪問、内密理に行われる紛争当事者との対話など、他にも様々な現場の様子をご紹介いただきました。

今回はJSAGメンバーの国際機関邦人職員とその配偶者やお子様、在ジュネーブの日本人大学生など約15名が参加し、ツアー中は川﨑氏も気軽に質問を受け付けてくださり、双方向のコミュニケーションが活発な非常に有意義な時間となりました。

博物館ツアー後は、希望者でジュネーブ旧市街の赤十字ゆかりの場所を散策しました。アンリ・デュナン氏の胸像や生家を始め、国際赤十字運動が始まるきっかけとなったデュナン氏が『ソルフェリーノの思い出』を執筆した場所、デュナン氏を含む赤十字国際委員会の前身である5人委員会が会合を持った建物や1864年に近代国際人道法の誕生につながる最初のジュネーブ条約が議論された場所などを紹介くださいました。

 
▲この場所で5人委員会がICRCの基礎を起草


▲ 旧市街の各地を散策

ジュネーブならではの体験をすることができ、あっという間の時間でした。

川﨑さん、ありがとうございました!                                                         

           

2025年3月7日「日本人留学生たちとの交流会」開催報告

2025年3月7日(金曜日)夕刻に、スイスに留学中の学生等と、ジュネーブの国際機関等に勤務しておられる方々との交流会が開催されました。40名近い学生等と、30人近い国際機関職員及び日本政府代表部の方々にご参加頂きました。学生の中には、わざわざベルンからおいで頂いた方や、たまたま日本から当地に研修に来られていたご一行もおられました。実り多い交流会になりました。どうもありがとうございました。

▲星野新会長による開会挨拶

2025年2月20日「JSAG交流会・ハッピーアワー」開催報告

2025年220日(木曜日)、2025年の最初の交流会が開催されました。

18名が登録、飛び入りも含めて20名ほどのとても和気あいあいとした会となりました。

参加した方々の所属先はUNHCRILOWHOUNITARUNDRRWMOITCGEOIUCNWIPOGAVIJIUICRCそして日本政府代表部とバラエティに富み、皆さん、それぞれお仕事の話、キャリアの話、ジュネーブ生活の話等、お酒とピザを片手に話題に花を咲かせました。

ハッピーアワーは新しい人と出会えるとても楽しく気さくな会ですので、ぜひ第二弾を近いうちに開催したいと思っております。




2024年12月9日勉強会「国連は本当に世界を変えられるのか」開催報告

2024年12月9日(火曜日)、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部において、星野俊也先生(JIU監査官、JSAG副会長)による勉強会が開かれ、6名が現地参加、4名がオンライン参加されました。

勉強会は「国連は本当に世界を変えられるのか」をテーマに、まず星野先生による28の国連組織を監査する国連システム合同監査団(JIU)の活動についてのプレゼンが行われ、また、三つの国連-第一の国連(加盟国主体)、第二の国連(国連職員主体)、第三の国連(学者、NGO、専門家等)の考え方が紹介されました。

その後、オンライン・対面の参加者による、仕事のやりがい、難しさから、国連の予算システム、重複する活動、効率と効果、法の支配の大切さ、民間企業との連携、またトランプ政権によってどのように国連・世界が影響を受けるのか等について、ざっくばらんな意見交換が行われました。

対面の参加者はその後、会場近くのイタリアレストランで懇親会を行いました。

次回の勉強会(日時・場所未定)への皆様の参加をお待ちしております! 




隈元美穂子JSAG会長 就任挨拶

2022年4月1日

JSAGの皆様へ。

はじめまして。JSAG会長に就任いたしました隈元美穂子と申します。

2021年10月にジュネーブに赴任いたしました。以前にも出張ベースでこの街には何度も訪問していましたが、生活をするのは今回が初めてです。新しい土地で新しく生活をスタートするという期待につつまれていた時に、以前からお付き合いのあったJSAG前会長の上岡様から会長にならないかとのお声掛けをいただきました。とても良い機会をいただいた事に感謝し、是非ともよろしくお願いいたしますとお受けした次第です。

私は日本の民間企業で仕事をした後、30代になってから国連での仕事をスタートしました。最初はJPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)制度から。そこから山あり谷あり、素晴らしい経験、大変な経験と数えきれないほどの機会をいただき、早くも国連勤務も20年以上が経過しました。この期間、UNDP(国連開発計画)とUNITAR (国連訓練調査研究所)にて仕事をし、勤務地もベトナム、ニューヨーク、サモア、インドネシア、日本、そしてジュネーブを巡り、たくさんの人々と出会い、支えられてきました。

今までの人生を振り返ってみたときに、仕事とプライベート共に人生を分かち合う沢山の仲間ができたことは人生の宝だと心から思っています。その仲間は時には先輩であり、時には同年代、時には後輩でした。また、同じ機関の仲間である場合もあれば、他の機関、他のセクターであることも多々とありました。共に学び、教えあい、切磋琢磨できる、そのようなネットワークを作り増やしていく場を提供できるように、JSAGの副会長、代表幹事、幹事、そして会員の皆様と共に進んでいけたらと心から楽しみにしております。

何卒よろしくお願い申し上げます。

隈元美穂子