2025年3月15日「ICRC職員と歩く、ジュネーブ・赤十字の軌跡」を開催
3月15日(土)に「ICRC職員と歩く、ジュネーブ・赤十字の軌跡」と題しまして、JSAG幹事で赤十字国際委員会(ICRC)職員の川﨑弥智都氏が案内人となり、国際赤十字・赤新月博物館のガイドツアーとジュネーブ旧市街の赤十字ゆかりの場所の散策を実施しました。
川﨑氏は2013年からICRCにご勤務され、世界各地の紛争地で人道支援活動に従事したのち、2023年6月にICRCジュネーブ本部に着任されました。職務の傍ら、国際赤十字・赤新月博物館の公式ボランティアガイドとしての研修を受け、国会議員なども含む日本からの多くの来訪者に日本語でガイドを行ってきたご経験があり、また赤十字国際会議の際に行われたジュネーブの旧市街における「赤十字思想」の提唱者のアンリ・デュナン氏や赤十字にゆかりのある史跡をめぐるツアーのガイド講習にも参加されました。
国際赤十字・赤新月博物館では、3つのテーマ(赤十字運動の歴史、家族離散統合プログラム、自然災害対応)に分かれた展示を全て回り、展示物に合わせて川﨑氏がこれまでのご自身の現場での経験談を交えながらガイドくださいました。
具体的には、赤十字・赤新月職員が現場での任務を遂行するために必要な制度が確立するまでの背景をはじめ、戦争で離れ離れになった離散家族統合支援、戦争捕虜の人道的待遇などをモニタリングする刑務所訪問、内密理に行われる紛争当事者との対話など、他にも様々な現場の様子をご紹介いただきました。
今回はJSAGメンバーの国際機関邦人職員とその配偶者やお子様、在ジュネーブの日本人大学生など約15名が参加し、ツアー中は川﨑氏も気軽に質問を受け付けてくださり、双方向のコミュニケーションが活発な非常に有意義な時間となりました。
博物館ツアー後は、希望者でジュネーブ旧市街の赤十字ゆかりの場所を散策しました。アンリ・デュナン氏の胸像や生家を始め、国際赤十字運動が始まるきっかけとなったデュナン氏が『ソルフェリーノの思い出』を執筆した場所、デュナン氏を含む赤十字国際委員会の前身である5人委員会が会合を持った建物や1864年に近代国際人道法の誕生につながる最初のジュネーブ条約が議論された場所などを紹介くださいました。
ジュネーブならではの体験をすることができ、あっという間の時間でした。
川﨑さん、ありがとうございました!
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