前JSAG会長高木善幸氏への在外公館長表彰
現JSAG会長上岡惠子
前JSAG会長高木善幸氏からJSAGへ
2003年6月のエヴィアンで行われたサミットに当時の小泉首相が出席されましたが、その折に、ジュネーブ代表部の取り計らいで、国連で勤務する邦人職員と首相との懇談会が設けられました。これをきっかけに、ジュネーブで働く邦人国連職員の横断的な親睦組織としてスタートしたのがJSAGでした。
当時は、中国がWTOに加入して間もなくで、その後、ジュネーブコンセンサスと呼ばれ、グローバリゼーションを更に深化させるための政策協調を推進しなくてはいけないとの一般的合意のもとで、国際機関の役割が強調され、日本としても一層の貢献を国際社会に行おうとしていた時代でした。日本でも、国際機関に勤務してみようかという人が増え始めていたように思います。私も、このころから、世界各地から国連への応募の照会を日本人から受けるようになりました。一方、ジュネーブでも、複数の国際機関をまたいで、ポストを探すキャリア志向の方々が出てきました。
親睦会のようなイベントは、JSAGが全く知られていない当初は、知名度を上げるためには役立ちましたが、もう少し、就職活動に役立つような活動も必要との指摘を受けて、JSAGの活動も、変わってきました。そこで、いろいろな国際機関で勤務している方々からのお話を伺ったり、日本から出張でこられた高官の講演会などを行ったりしました。このころの苦労話としては、国際機関やジュネーブ代表部の会議室を借りることには、セキュリティーなど諸般の事情から躊躇があって、憚られました。場所の確保のために、近隣の公民館のようなところを借りたりして、転々としました。今は、講演会は、オンラインで制約なくできるので、このような問題はなさそうです。
講演会の内容は、いつもハイレベルなので、知的刺激がありました。ジュネーブには多くの機関があり、会員同士の啓発も、専門分野が違うため、関心も高まりました。ちょっと専門的すぎるかなあと思ったテーマでも、案外、同じような国際機関共通の課題が指摘されて、知恵を出し合うことが役に立ったケースもありました。JSAGのOBになってから、講師で来てもらった滝澤前会長のような末永いサポーターとして貢献いただいている方に支えられ、いろいろな世代の会員が交流できたのもよかったと思います。
最近の優先課題は、ウェブサイトやSNSでのJSAGのプレゼンスを高めることでした。若い世代の会員が率先してマルチメディアを活用してくれたので、モメンタムも維持できているように思います。
肩の凝らない、役に立つ、長続きする会となるよう陰ながら応援しています。
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