JSAG勉強会「ライフステージの岐路におけるキャリア選択」:UNDRR水鳥真美防災担当国連事務次長補 兼 事務総長特別代表
12月3日(火)にUNHCR会議室にて、UNDRRの水鳥真美防災担当国連事務次長補 兼 事務総長特別代表をお招きして勉強会を開催しました。勉強会は、国際機関職員のキャリア構築には勤務地の移動やパートナーの仕事との兼ね合い、家族の都合など、様々な困難が伴う中、どのようにキャリア選択をしていくのがよいか、水鳥事務次長補のこれまでのご経験から学ぶという狙いの下、企画されました。
水鳥事務次長補は2018年3月から現在の役職に就かれていますが、元々は27年間外務省で勤務され、最後には会計課長も務められた後、ご結婚を機に転職をされ、イギリスのセインズベリー日本藝術研究所にて所長を務められました。勉強会では転職をご決断された際のお話として、50歳が転職の最後のチャンスだと思ったこと、外務省勤務を続けた場合はあと15年で退官となるが、結婚生活は30年ぐらい続くと考えたこと、また結婚のご相手が一緒に住むことを強く希望されたことなどについてお話頂きました。
また、転職をされてからは、本業の他にもNPOの理事や金融機関の取締役を務められていたこともあり、官庁で務めていた頃とは異なる物の見方や価値観、仕事の進め方について学ぶことができたと仰っていました。次に外務省を離れた後の様々なお仕事のエピソードについてお話頂いた後に、どのようにして現在の役職に就かれることになったかの経緯をご説明頂きました。ここでは、公的な仕事をしたい、世の中にインパクトを与えられるような仕事をしたいと考えたことが、今回の役職に移るきっかけとなったと仰っていたのが印象的でした。
最後に、国連の在り方についてお話を頂きました。国連でないと取り組めない課題は沢山あり、欠かせない機関である一方で、現在の世の中は加速度的に国連にとってはチャレンジングになってきていることも事実であり、一部の過度のプロセス重視の姿勢など、国連自体が変わらないといけないところもあると仰っていました。一方で、若い人が今後の国連を導いていくことになるので、期待していると仰っていました。
最後の質疑応答では、外務省から転職をされた際の経緯、国連改革の進捗、国連にしかできない役割、NPOで勤務されていた際のご経験、異なる分野に取り組む際に必要だと思われる能力、現在の家庭生活、仕事や人生において柔軟性を持つことの大切さなどについてお話を頂きました。45名もの参加者が集まり、質疑応答も当初予定していた時間を超える、大変活発で有意義な勉強会となりました。
また、勉強会後には、26名が参加する形で懇親会も行われ、参加者からは日頃接点のない方々ともお話する機会に恵まれ楽しかったという感想も頂きました。JSAGでは今後も引き続き勉強会や懇親会などの交流の機会を設けていきます。
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