電話での面接
電話での面接
最近は電話やスカイプ等を使っての面接が増えている。各機関とも予算の関係かハイレベルのポストでないとなかなか直接の面接に呼ばなくなった。全候補者が同じ通信方法で同じ質問内容に答えるという意味で、雇用者側にとっては得られる情報の質は違うにしても候補者の差別化は十分できるわけである。電話やスカイプ等を使っての面接への対応は基本的には直接の面接と同じだが、より高いコミュニケーション能力と念入りな準備が必要だろう。
今回は電話での面接を取り上げてみた。電話での面接の場合、顔や動作が見えなくて不利な分必要書類を手元におき参照できることと、自分の馴染んだ環境で行えるという特典がある。環境をチェックしておいて面接中思わぬ邪魔が入ったりしないよう心掛けたい。
最初に面接官の名前を書きとめておくと使用しなくても安心が増すだろう。映像は見えなくても笑顔で背筋を伸ばした姿勢での受け答えは相手に伝わるものだから、明るくテンションの高いスタートを心がけよう。声のトーンを心持ち上げ、必要であれば電話の前に立って受け答えをしたり、ドレスアップしたりするのもいいだろう。とくに ”なぜこのポストに興味があるか”
等の始めの質問には, 興味や熱意を伝えるような口調を使い話の内容に合わせた声音とペースを心がけよう。必要以上に早口、またはゆっくりにならないよう自分の受け答えを携帯に吹き込み聞いてみる等、前もってリハーサルしておけば余裕が生まれる。
また事前に要点を簡潔に書いたものを用意しておけば、受け答えの際便利だろう。ただし棒読みはさけよう。面接官の質問や説明が長引く場合は時々Hmm,
Yesなどあいずちを入れたいものだ。ずっと黙って聞いていると、顔が見えない分相手も不安になってくる。質問の受け答えは簡潔にしよう。動作や表情が見えないので、長い答えは直接面接の場合より面接官にとっては長く感じられものだ。説明する状況が複雑な場合も、順序だてて要点をつかんだ話方を心掛ける必要がある。
電話の回線問題でよく聞こえなかったり、会話が途切れたりすることがあるが、本人の責任ではないしよくあることなので焦る必要はない。その際は早めに面接官の注意を引き指示を仰ぐことを勧める。例え会話がそのために途切れるようなことがあっても最初のダイナミックな応対は印象に残る筈である。スカイプ面接の対策は次の機会に書きたい。
投稿者: 小島晶子、UNISDR, WIPO人材コンサルタント
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