ジュネーブ・グローバルヘルス・フォーラム(GHF)設立及び第一回会合についてのご報告

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 この度新たにジュネーブグローバルヘルスフォーラム(Geneva Global Health Forum:以下GHF)が設立され、201625日に第1回会合がジュネーブ国際機関日本政府代表部にて開催されました(GHF設立趣意書) 

ジュネーブにはWHO、UNAIDS、グローバルファンドなど、グローバルヘルスの潮流やスタンダードなどを作り、世界で保健医療プログラムを支援する多くの専門機関援助機関があります。そこには日本人のスタッフやコンサルタント、インターンも多く、日本から保健医療専門家の出張者も多く訪れます。

この地の利を活かして、グローバルヘルスに関する情報交換や議論をしてはどうか。それを日本に発信することで、日本国内でのグローバルヘルスの議論に貢献していけないか。さらに、これらを通じて、グローバルヘルス分野での日本人人材の育成にも寄与できないか。

 ジュネーブ国際機関日本政府代表部の長岡寛介公使と小職(グローバルファンド國井修)で昼食をしていた時にそんなことを話し合い、昨年末にWHO事務局長補に就任した井上氏にも声をかけ、この3人が世話人となって設立したのがGHFです。

 今年2016年は、日本が議長国としてG7伊勢志摩サミットを開催しますが、その主要議題のひとつとしてグローバルヘルスが取上げられる予定です。GHFでの議論が日本のグローバルヘルスの議論につながるとさらによいと思っています。

 第1回のGHF会合は長岡公使の司会で、小職からGHF設立の趣旨説明、集まった約20名の参加者からの自己紹介の後に、日本政府代表部の嘉治大使からご挨拶を頂きました。

今回の会合の話題提供者はWHO井上氏。「WHOをめぐる最近の動向と日本-執行理事会を終えて」と題して、過去15年間ほどのWHO執行理事会のガバナンスや議題関心の変化、さらにエボラ危機対処の教訓を踏まえた今後のWHOの方向性、WHOおよびグローバルヘルスにおける日本の役割について説明してもらいました。

 とても興味深い内容で、参加者はそれぞれの機関で専門性の高い仕事に就いていることもあり、多くの質問と意見が出され、活発な議論がなされました。こうした機関横断的なネットワークの立ち上げを待っていた、日本政府の方針等の説明の機会が生まれたことを歓迎する、などの意見もありました。


第2回GHFは、2月18-19日に東京でG7に関する保健専門家会合が開かれ、世話
人の井上氏と小職が参加するため、その内容も考慮しながら開催したいと思います。



(文責:グローバルファンド 國井 修)

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